伝統的な造りや仕事を残し、ライフスタイルに合わせて改装。
後世に残して行きたい想いと空間へ。
築80年程度の古民家に
現在、母屋に親世帯、祖母が生活しておられ、
併設して建っている納屋(駄屋)に若夫婦、子供さんが生活しておられるご家族様からリフォームのご依頼頂きました。
ご希望は大きく分けて4点。
①『段差解消』・②『断熱性』・③『明るく開放感のある空間』④『日当たりの良い部分に祖母の部屋を増築』
改装をご希望されるお客様の多くは、
古民家は現在のライフスタイルには合わず、
『暗くて、寒くて、段差が沢山あるので生活しにくい』
と良くお話頂きます。
① 元々は玄関から台所にかけては土間の造りになっておられたようで、居間や廊下とは高さが合わず段差が至る所で発生しておりました。
そこで一から床組みを取り替える事で統一した高さが出て、段差はほとんど解消されました。
② 出来るだけ窓は大きく残したいとのご希望でしたので、アルミと樹脂の複合窓で対応しました。 ガラスもペアガラスにする事で寒い日も安心です。
③ 大きく跳ね出した軒先は夏は太陽からの日差しを遮り、雨天時には建物に直接雨が掛かりにくくなる為大変重宝いたします。
しかし、室内が薄暗くなる為、部屋によっては日中も照明が欠かせません。
此の度の改装では、出来るだけ天井高を上げ、天井裏から出て来た梁丸太を一部現しにする事で開放感を出しました。
さらに大きな窓が取れず薄暗かったDK・廊下には屋根から明かり取りを設け、優しい光が一日中降り注ぐ様計画できました。
④納屋(駄屋)との間の土間部分を活用して増築しました。
母屋との延長してくる軒先を考慮し、同じく木舞、化粧垂木、化粧野地板、茅負、などを再現し二重軒裏を構築しました。
4世代が集うリビングには掘り炬燵も設け、一家団欒での会話も弾みそうです。
これからも世代を超えてのお付き合いよろしくお願いいたします!
元々の建具と天井板を生かしました。 壁の漆喰を綺麗に塗り直し、床には香り豊かな桧の無垢板を利用。 正面の丸窓周りのカウンターと飾りには以前使用されておられた欅の踏み台を再利用しました。
元々土間だった為低く床組されていた台所は、新たに組み替え、居間と続くバリアフリーに。 天井高も上げ、天窓を設けることで明るさもアップしました。 80年間、家を支えた梁は、これからも家族を支えていきます。
4世代の家族が集うリビングは古民家らしく「和」の空間で。 既存の柱や差鴨居を再塗装する事で漆喰壁とのコントラストが露わになりました。 新たに設けた掘り炬燵でゆったりと、くつろげます。
廊下から台所に入る建具は新たに『舞良戸』で作成。 重厚な雰囲気を残しつつ、新たな歴史を刻んでいきます。
新たに増築した部屋。 光の注ぐ明るい空間と、家族のぬくもりを感じることのできる動線に気を配りました。
廊下から台所に入る建具は新たに『舞良戸』で作成。 重厚な雰囲気を残しつつ、新たに歴史を刻んでいきます。
1620の大きなユニットバス。広々の洗い場で子供さんも大喜び!
杉の腰板を張り「和」空間のトイレ。 心地よい温もりを感じます。
使い勝手の良い洗面台を新設。 一体感のある優しい色合いを選びました。
日当たりの良い母屋と納屋(駄屋)の間の土間スペースに増築をご希望。
母屋からの繋がりを引き継ぎ化粧軒裏を再現しました。
施工内容 | 古民家再生(全面リフォーム)、トイレ・キッチン・浴室等リフォーム、増築工事、塗装 |
---|---|
場 所 | 北広島町 |
〒731-0222
広島市安佐北区可部東5-22-33-10
TEL:082-814-3905
FAX:082-516-7545