築80年を超える2階建古民家より相談をお受けいたしました。
「建物が荷重を受け傾いている」
あまり大事にならない程度に修繕してほしい。
2階外部面を支えている一階柱が元々の地盤の影響も受け6センチ程度沈下していました。
この家では、至る所で沈下は大小ありましたが、そこの部分が一番酷く下がっており今回は限られた部分のみで沈下修正工事を行います。
(赤ラインが水平位置)
柱が沈下し、鴨居の「ホゾ」が外れかかっていて、壁が今にも崩れそうなくらい隙間が空いていました。
しかし、そこは伝統構法の古民家。
壁体内にある「小舞」と「貫」で壁が崩れるのを防いでいました。
まずはジャッキを掛ける為、壁の解体を行います。
解体した土壁をよく見ると、髪の毛のような「シェロ」が土との繋ぎでしっかり絡み入っていて、土がバラバラになるのを防いでいるようでした。
今回の現場に限らず、解体時には当時の職人の施工や思いに学ぶ貴重な時間となります。
次回はジャッキアップ工事へ進んでいきます。
〒731-0222
広島市安佐北区可部東5-22-33-10
TEL:082-814-3905
FAX:082-516-7545