築100年以上経つ古民家再生の案件を頂きました。
古民家再生協会広島にて古民家鑑定を受けられ、様々な提案
を経てこの度依頼して頂きました。
100年という歳月の中、増築やリフォームを幾度か行われ、
その都度のライフスタイルに合う形で改装されてこられました。
一般的によく言われる古民家の欠点として
①木製建具などの機密性が低い為、隙間風が入り、
寒く感じる事が多い
②夏の日差しを遮る為、軒の出が深く計画されており、
その為室内が暗くなってしまう。
③昔は当たり前だった土間は
今では冷蔵庫や電子レンジなどの家電などを置く為に使い勝手が悪い。
など現代の生活空間にはそぐわない間取りとなっています。
しかし
この度の施主様からの要望は
『100年前の母屋の姿に戻したい…』
との事でした。
先祖から受け継がれ、
「自分の代で元あるべき姿に戻し、又これから100年以上この地に大事に残したい」
と語っておられました。
この度の改装は
1部間取り変更や材の変更はありますが、
新たに全てを取り替えるのでは無く、
これからも使える材や、思い出の品は出来るだけ再利用し、
最近では当たり前になった新建材、外材も極力使用せず
大工さん、左官さんなど当時の手仕事を出来るだけ再現させて頂きたいと思っております。
施主様の熱い思いに応えられる様、誠心誠意努めてまいります。
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