現在の住宅で使用される木材はほとんどが
乾燥期間の短縮や品質の安定などを目的に乾燥釜に木材を入れ乾かす強制乾燥材を用い建てられております。
昔はそのような技術は無く、山から切り出された木は伐採後じっくり乾かされ住宅に使用されていました。
そのような天然乾燥材と言われる材は、木の持つ粘り強さやしなりを損なうこと無く持つ材料です。
欠点としては、狂いや捻じれが起こりやすく、木材の乾燥に連れて表面が割れてくる点が挙げられます。 しばしば消費者からクレームがくるとよく耳にします。
しかし、それら欠点と言われる点も木が生きている証拠では無いでしょうか?
強制的に水分を飛ばし、通常半年から1年以上乾かす天然乾燥に比べ数週間で製品となる強制乾燥材。
工期が無い昨今の住宅情勢、中々木の持つ良さが広がりにくい世の中になっています。
そのような中、
この度、築120年の古民家再生の案件を頂きました。
施主様のご意向で建物に使用する材は出来る限り国産の自然乾燥材でとご希望されました。
土台、柱、足固め、根太などが必要になってくる為、良質な構造材を扱われる
福岡県の山口製材所さんに材料をお願い致しました。
社長の山口さんはとても腰が低く、細かなオーダーにも快く引き受けてくださいました。
広島で乾燥させる為、大林製材さんの倉庫へ搬入して頂きました。
これからじっくり乾燥期間を経て使用していきたいです。
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